原田マハさんミステリー小説「サロメ」の感想と読書事前に知っておくと楽しい知識

原田マハさんの「サロメ」の感想と事前知識

読書に魅入られたみなさんこんにちは。Wakkoです。
先日原田マハさんの「サロメ」という小説を読了しました。

文章が大味で大変読みやすく、それでいてミステリー小説のゾクゾクを存分に味わうことができました。

とても面白かったです!

この小説は「歴史ミステリー」というジャンルで、事前知識無しに読むと少し「なんやこれ」と意識が引かれてしまいました。
そこでググりながら文庫を3周した私が
「原田マハさんのサロメを読む前に頭に入れておくといい知識」をざっくりとご紹介します。

原田マハさんミステリー小説「サロメ」のあらすじ

原田マハさんの「サロメ」のあらすじ

退廃に彩られた19世期末のロンドン。病弱な青年だったビアズリーはイギリスの代表作家で男色家のワイルドに見出され、「サロメ」の挿絵で一躍有名画家になった。二人の禁断の関係はビアズリーの姉やワイルドの同性の恋人を巻き込み、四つ巴の愛憎関係に…。美術史の驚くべき謎に迫る傑作長編ミステリー。

原田マハ著「サロメ」あらすじ

まず文庫のあらすじには「男色」というワードが目立ちますが
そこは決してメインで描かれているわけではありません。

もちろん「男色」は本作品の要素として重要な部分ではありますが、大筋としては

18世紀末に生きた天才イラストレーター、オーブリー・ビアズリーと
その姉で舞台女優のメイベル・ビアズリーを取り巻く環境と心境を描いた歴史ミステリー。

という感じ。
史実を基にしたミステリーなんてわくわくしちゃいますね。

原田マハさんミステリー小説「サロメ」の舞台

ネタバレはありません!

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原田マハさんミステリー小説「サロメ」の舞台:①ロンドン

原田マハ「サロメ」の舞台 ロンドン

舞台は18世紀末のイギリス、ロンドン。
かのコナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」の舞台と同時期です。

移動は馬車に汽車、衣服はドレスやジャケットに革靴。
工場や汽車の煤煙で風景がかすんで見える町だ、と作中で語られています。

ニュースサイトDNAさんの記事で当時のロンドンの様子を映した写真がたくさん載せられていたので、こちらをご覧になるとより舞台背景への造詣が深まるかと思います。

>>1876年に撮影された、当時のロンドンの街や人々の様子がよくわかる27枚のセピア色の写真-DNA

原田マハさんミステリー小説「サロメ」の舞台:②パリ

原田マハ「サロメ」の舞台 パリ

エッフェル塔や凱旋門などの建造物で有名ですね。
絵画や演劇など、芸術への造詣が深い街。
言わずと知れた花の都です。

原田マハさんミステリー小説「サロメ」に登場するキャラクター

小説が史実に基づいていることもあり、本人の写真が残っている人もいます。ぜひ検索してみてね。

オーブリー・ビアズリー

オーブリービアズリーの紹介イラスト
  • 不治の病とされていた結核に罹っていた。
  • 天才的な画家。ペンで描いたイラストを手がけている。
  • 当時の雑誌「イエローブック」の表紙や
    オスカー・ワイルド作「サロメ」の挿絵を担当していた。

絵を描いている間は食事も会話も忘れてしまう熱中症。

メイベル・ビアズリー

メイベルビアズリーの紹介イラスト
  • オーブリーの姉で舞台女優。
  • オーブリーのため、家族のためにあらゆる形で奮闘していた。

読みながら「強い女だなぁ」と思ったもんです。

オスカー・ワイルド

オスカーワイルドの紹介イラスト
  • 戯曲作家。
  • 「サロメ」
    「幸せな王子」
    「ドリアングレイの肖像」を代表作に持つ。
  • 男色家。派手好き。

数々の名言を残しており、個人的には「大衆は寛容だ、天才以外には」という言葉はオスカー・ワイルドの性格をよく表しているなぁ。と思っています。

アルフレッド・ダグラス

アルフレッドダグラスの紹介イラスト
  • 「サロメ」を英訳した人。
  • オスカー・ワイルドの同性の恋人。
  • イケメン

オスカー・ワイルドと一緒に映ってる写真とか残ってます。
史実に基づく小説を読むときは現実に残るものへの造詣も非常に深まりますね。

サラ・ベルナール

サラベルナールの紹介イラスト
  • 当時パリでナンバーワンの舞台女優。
  • かのアルフォンス・ミュシャ(画家)のパトロンだった。
  • 芸術への理解の立役者。

小説の中ではキーワード的な登場でしたが、当時のパリの華やかさを表すのに的確だったということでしょう。

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原田マハさんミステリー小説のタイトル、そもそも「サロメ」ってなんぞや

「サロメ」紹介イラスト

「サロメ」はオスカー・ワイルドの書いた新約聖書に登場する女性をもとにした戯曲(演劇の台本)です。

牢獄に繋がれたヨカナーンに恋をした踊り子のサロメ。しかしヨカナーンはサロメを拒絶します。
サロメは自分に色目を使う義理の父、ヘロデ王に求められ『七つのヴェールの踊り(えっちな踊り)』を披露し、その褒美として「ヨカナーンの首を」と望みました。
ヘロデ王はヨカナーンの首をはねさせ、銀の皿に載せてサロメの前に届けます。
サロメは皿の上のヨカナーンの首に口づけをし
「ああ!私はとうとうお前の口に口づけをした」
と陶然となります。その狂気的な姿を見たヘロデ王はその場でサロメを処刑してしまうのでした。

登場人物全員狂人かよ

1893年以降、世界中で今でも演じられています。

この「サロメ」という作品はオーブリーの名前を世に知らしめることになるのですが
オーブリー、メイベル、そしてオスカーの人生や「芸術」のあり方すらも巻き込んでゆくことになります。

まとめ:原田マハさんミステリー小説「サロメ」の感想

文章表現がわかりやすくとても読みやすいです。

心理描写は淡々としていながらも詳細に語られており
「恐ろしい」「怖い」というよりは「静かなゾワゾワが全編通して感じられる小説」だと感じました。

文章を送る目が、ページをめくる手が止められない、そんな小説です。

【動画版】原田マハさん作「サロメ」を読む前に知っておくと楽しいこともよろしくね!

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